全3回の出羽三山(でわさんざん)シリーズ。
第1回目は「羽黒山(はぐろさん)の石段詣で(もうで)」をご紹介します。
出羽三山とは羽黒山(標高414m)・月山(標高1984m)・湯殿山(標高1500m)の総称です。
三山がある庄内地方はかつて「出羽国(でわのくに)」呼ばれていたことから、「出羽三山」と名付けられたそうです。
羽黒山は稲倉魂命(うかのみたまのみこと)、月山は月読命(つくよみのみこと)、湯殿山は大山祇命(おおやまつみのかみ)、大国主命(おおくにぬしのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の三神を祀っています。
羽黒山は現世の幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は生まれかわりを祈る山(未来)とされています。
出羽三山への参拝は現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」といわれ、基本的には羽黒山→月山→湯殿山の順に周るのがよいとされているようです。
羽黒山の石段詣で(もうで)
羽黒山の参道は2446段の石段です。
神秘的な石段の参道は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの3つ星にも認定されています。

随神門の内側からが出羽三山の神域となっており、神域は月山や湯殿山まで広がっています。
ここからが「一の坂」。
急に石段の角度が上がります。
やっと山頂です!
出羽三山の開祖である蜂子命(はちこのみこと)を祀っています。
羽黒山の山頂には三神合祭殿(さんじんごうさいでん)があり、羽黒山・月山・湯殿山の三ヶ所の神々を合祀していて、建物は国の重要文化財に指定されています。
月山や湯殿山は遠くの山頂や渓谷にあるため冬季の参拝や祭典が出来ないので、三山の年中恒例祭典などは全て羽黒山頂のこの三神合祭殿で行われています。
まとめ
羽黒山の石段詣でとして、2446段の石段を登りました。
途中には一~三の坂という急な石段もありますが、杉並木の清々しい空気の中なのでゆっくり息を整える時間も心地よかったです。
今回かかった時間は上り約1時間、下り約45分でした。
石段ですので足元が濡れていると滑りやすくなり(特に下りでは)時間が余計にかかりますのでご注意ください。
住所:
山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒山
駐車場:あり(無料)
いでは文化記念館の駐車場が便利です。
記念館から道路を挟んで反対側(東側)にも無料駐車場があります。
公式HP:あり(出羽三山神社HP)
参考HP:つるおか観光ナビ
全3回の出羽三山シリーズ。
次回は「月山神社本宮・月山レストハウスからの登山」をご紹介します。
おまけ(実は羽黒山の頂上までは車で行けます)
今回ご紹介しました「羽黒山石段詣で」は羽黒山の西側ですが、実は羽黒山の南側には有料道路があり、その道を利用すると頂上まで車で行くことができます。
普通車・軽自動車400円、バイクは200円です。
この分岐は左への一方通行です。
(右は下り専用)
トイレ使用の際は「協力金100円~」です。
羽黒山有料道路についてはこちら(庄内交通HP)からどうぞ。
別サイトですが羽黒山山頂駐車場のライブ映像があります。
「石段を登りたくはないけど出羽三山神社にお参りしたい」という方にはこの有料道路の使用がおススメです。

コメント