大分県の別府地獄めぐり7回シリーズ。
第3回は「かまど地獄」をご紹介します。
別府地獄めぐりとは・・・(第1~7回共通の内容)
別府地獄めぐりとは、大分県別府市にある別府温泉のなかの7ヶ所の源泉(地獄)をめぐる観光のことです。
源泉はそれぞれ100℃前後の熱湯や熱泥などが吹き出していて、長いあいだ人が立ち入れない場所(奈良時代の書物にその存在が記されていた)だったため”地獄”と呼ばれていました。
近代になり徐々に道路や施設など観光地としての整備が進み、全国的に知られる別府温泉の名物となりました。
源泉(地獄)は溶け込む成分によってそれぞれ色合いが異なり、硫酸鉄が多いと青っぽく、酸化鉄が多いと赤っぽく見えます。
一部の地獄は国の名勝にも指定されていますよ。
地獄は「海地獄」「鬼石坊主地獄」「かまど地獄」「鬼山地獄」「白池地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」の7つあります(めぐる順番は自由です)。
どこの地獄も入場料は大人400円、7つの地獄全てに入れる共通観覧券は2,000円です。
各地獄への入場は1回ずつですが、チケットの有効期限は2日間あります。
各地獄の開園時間はすべて共通で8:00~17:00、年中無休です。
地獄めぐりは主に2つのエリアに分かれます。
①海地獄エリア(海地獄・鬼石坊主地獄・かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄の5つ)
②血の池地獄エリア(血の池地獄・龍巻地獄の2つ)
エリア内の地獄はそれぞれ徒歩圏内ですが、①と②のエリアの間は約3kmあります。
エリア内を徒歩で、エリアの間をバスや車などで移動するのがオススメです。
今回私は車で移動しましたが、各地獄の見学時間は以下の通りでした。
「海地獄」 約45分
「鬼石坊主地獄」約15分
「かまど地獄」 約30分
「鬼山地獄」 約25分
「白池地獄」 約20分
「血の池地獄」 約25分
「龍巻地獄」 約15分(龍巻地獄は間欠泉の待ち時間次第で時間が大幅に変わります)
移動時間も含めて約3時間30分でした!
写真をたくさん撮りながらめぐったのでやや時間がかかった反面、足湯にはほとんど入っていません。
足湯に入ったり売店などでゆっくりした際にはやや時間が前後するかと思います。
かまど地獄
かまど地獄は、古くからの氏神である竈門八幡神社(大分県別府市)の大祭にここの地獄の噴気で御供飯を炊いていたことから「かまど地獄」と名づけられたそうです。
かまど地獄では「かまど一丁目」から「かまど六丁目」まで特徴の違う様々な地獄をめぐることができます。いくつかの地獄ではスタッフの方の実演を見ることもでき、最初から最後まで飽きずに周ることができますよ。
またかまど地獄は6つある地獄のほかに、いろいろと体験できる”極楽”や足湯、グルメコーナーなどもあります。
木の前には大きなかまどがあります。
見学進路は、右の建物の中に進みます
かまど一丁目
一丁目は熱泥地獄。
池の色は地下にある岩盤が地熱によりできた、粘っこいいろいろな種類の粘土が溶け出した色です。
よく見ると天狗のお面がありましたよ。
かまど二丁目
二丁目はかまど地獄の有名スポットです。
ご飯を炊いている釜の上に鬼が立っています。
釜の周りには青い龍神がいて、鬼が悪さをしないように見張っています。
この龍神は八幡竈門神社にある絵の龍神様だそうです。
かまど三丁目
三丁目はコバルトブルーの地獄。
地獄の周りに付着している白いものはシリカで、約70年の年数がかかって出来たものだそうです。
極楽 一~四丁目
かまど地獄には地獄ばかりではなく、様々な体験ができる「極楽」エリアもあります。
それぞれ温泉や蒸気を利用していて、美容や健康などに良さそうなエリアです。
極楽一丁目は岩盤浴。
足が濡れないので靴下のまま利用可能です。
二丁目は飲む温泉(コップ使用料10円)。
ヤケドに気をつけながら温泉を味わってみてください。
三丁目には手足の蒸し湯。
癒しの蒸気で美肌効果がありそうです。
四丁目はのどの湯と美肌の湯。
ヤケドに気をつけながら温泉の蒸気をのどや顔などに受けてみましょう。
かまど四丁目
四丁目では地面から噴き出してきた泥が作った熱泥地獄を見ることができます。
スタッフの方の実演により、その泥から見えない煙が出ていることがわかりますよ。
(現在の実演は口から空気を噴き出すのではなくエアダスターを使用しています)
かまど五丁目
五丁目は年に数回池の色が変わる不思議な地獄です。
原因は不明で、池の色がブルーやグリーン、色が濃くなったり薄くなったりするそうです。
かまど六丁目
六丁目も四丁目と同じ熱泥地獄です。
以前の色は灰色だったそうですが、徐々に色が変化して現在の色(赤色)になったそうです。
足湯・売店
かまど地獄一丁目~六丁目までの見学を終えると、最後に売店と足湯があります。
無料でタオルの貸し出しがありますので、寒い季節には足湯もいいですね。
売店では「オリジナルぷりん」「温泉ピータン」「抹茶石垣まんじゅう」など、かまど地獄オリジナルの商品も販売しています。
温泉ピータンは燻製のような香りとしっとりした食感。
白身の部分は時間をかけて地獄の蒸気でじっくり蒸しているのでこのような色になっているそうです。
まとめ
別府地獄めぐり7回シリーズ。
今回は「かまど地獄」をご紹介しました。
かまど地獄はたくさんの見学スポットがあり、最初から最後まで楽しむことができましたよ。
施設情報
住所:
大分県別府市鉄輪621
駐車場:あり(無料)
営業時間:
8:00~17:00
公式HP:別府地獄組合HP ・かまど地獄HP
SNS:Facebook・Instagram・Twitter
特記事項:
かまど地獄のすぐ東側には「鬼山地獄」があります。
大分県の別府地獄めぐり7回シリーズ。
今回は第3回「かまど地獄」をご紹介しました。
第1回「海地獄」はこちら。
第2回「鬼石坊主地獄」はこちら。
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