こんにちは、ぶるすけです。
今回は宮城オルレの「気仙沼(けせんぬま)・唐桑(からくわ)コース」をご紹介します。
宮城オルレには「気仙沼・唐桑コース」「奥松島コース」「大崎・鳴子温泉コース」「登米コース」の4コースがあり、今回は「気仙沼・唐桑コース」のご紹介です。
宮城県北東端にある気仙沼市唐桑町は、人口約6,000人が住む面積42㎢の小さな半島に位置します。変化に富んだリアス海岸が続く三陸ジオパークの絶景や、四季折々の草花など、多くの見どころがあります。
オルレのコースは、気仙沼市唐桑半島の先端にある唐桑半島ビジターセンターから、三陸復興国立公園の代表的な景勝地である巨釜・半造まで。スタート地点を出発して海岸に沿って歩くと、東日本大震災の際に海底から打ち上げられた巨大な津波石が見ら
れます。
おおよそ37年の間隔で大きな津波の被害に遭っているこの地域は、自然災害に対する防災教育と防災システムが整えられているのが特徴。津波によるつらい経験をしながらも、海と共に生きてきた長い歴史のなかで「自然に逆らうことはできない」という考え方が培われてきたといいます。 気仙沼・唐桑コースを歩くと、自然を畏れながらも海と共に生きる道を選択した人々の祈りが育てた独特の文化、そして、お互いを思う心に気づけるかもしれません。
複数の神社を歩きながら海の安全を祈る参詣文化があり、町内には70以上もの神社が点在しています。船に乗って遠くの海に出た夫のため、妻が通った参詣の道と、生活路をオルレコースとしてつないでいます。海と共に生きてきた唐桑の人々の生活と文化に触れる素敵なコースです。
宮城オルレ公式HPより
今回の記事は完全にネタバレの内容となっておりますので、詳細を知りたくない方はこれ以上読まないほうがいいと思います。
(コースの詳細をしっかり知りたい方には最適な内容となっています)
【宮城オルレ その他の3コースについて】
「奥松島コース」についてはこちら。
「登米コース」についてはこちら。
「大崎・鳴子温泉コース」についてはこちら。
オルレとは・・・
「オルレ」は韓国の済州島(ちぇじゅとう)から始まったもので、海岸線や山などの自然、民家の路地などをゆっくり楽しみながら歩くことです。
トレッキングとして定着からは、韓国国内だけでなく日本でも九州を中心に有名になりました。
ちなみに「オルレ」とは済州の言葉で「通りから家に通じる狭い路地」という意味だそうです。
宮城県では2018年に社団法人済州オルレの協力のもと、九州・モンゴルに続く済州オルレの姉妹道となる「宮城オルレ」を整備しました。
宮城オルレは、広々とした太平洋と自然豊かな森の道、住民と触れ合える里の道などさまざまなルートがあり、済州オルレや九州オルレに似ていながらも異なる魅力を持ちます。自然と人間との共存を模索するすべてのオルレコースがそうであるように、宮城オルレも自然とともに生きていくという思いが込められています。
宮城オルレHPより
オルレの歩き方&マナー&安全のために(宮城オルレ公式HPより)
- 民家の近くを通る時は、勝手に敷地内に入らないようにしましょう。
- 住民や私有財産を撮影するときは、必ず許可を得ましょう。
- 歩きながら出会った人に笑顔で挨拶を交わしましょう。
- リボンを持ち帰ると次に歩く人が道に迷います。
- 道を案内してくれる標識(カンセ・リボン・矢印)はさわらないでください。
- ゴミは必ず持ち帰りましょう。
- 道沿いの農作物は採らないでください。花や木は目で鑑賞しましょう。
- 宮城オルレのコース標識(カンセ・リボン・矢印)に沿って、決まった道を歩いてください。
- コースから外れた急傾斜地等での危険な行動は控えてください。
- トレッキングに適した服装と靴を着用してください。
- 車道を歩くときは、車に気を付けましょう。
- 台風、豪雨、豪雪など天候が悪い場合は中止してください。
オルレコースにある目印の種類(九州オルレ公式HPより)
オルレのコースにはいろいろな目印があります。

青と赤のリボンは1番多いコース目印です。

馬の頭が向いている方向が進行方向になります。


青の矢印は正方向、赤の矢印は逆方向になります。
気仙沼・唐桑コース コース紹介

コースマップは宮城オルレ公式HPに載っています。
気仙沼・唐桑ルートは気仙沼市の中でも旧唐桑町がコースとなっていて、スタート地点は唐桑半島ビジターセンター、途中でAコースとBコースに分かれ、ゴール地点は半造です。
コースには①~⑪まで各チェックポイントがあり、順番に周っても逆走してもどちらでもOKですよ。
ちなみに⑩折石はオプションルートとなっていて、行かなくても大丈夫そうです。
公式HPによると気仙沼・唐桑コースは全長約10km。所要時間は4~5時間。難易度は中~上級。
今回私は①から順番通りに⑩も含めてすべて周り、スタートからゴールまで休憩含めて4時間ちょっとでした。
(実際にはゴール地点から徒歩でスタート地点まで戻ったので、さらに70分かかりました)
気仙沼・唐桑コース スタート
①唐桑半島ビジターセンター → ②御崎神社 (0.4km)
スタート地点は唐桑半島ビジターセンターです。
宮城オルレの4コースのなかで、スタートゲートがあるのは気仙沼・唐桑コースだけです。
②御崎神社 → 御崎岬 (0.4km)
③御崎岬 → 神の倉の津波石 (2.2km)
これらの大きな石が津波石です。
津波石は2011年3月11日の大津波によって打ち上げられた巨大な石のことだそうです。
布袋様も3/11の大津波によってこの浜に打ち上げられたそうです。
④神の倉の津波石 → ⑤弥右衛門坂 (0.5km)
ここにはリボンと案内矢印がありますので、見逃さないように気をつけてください。
この坂道が「弥右衛門坂」です。
⑤弥右衛門坂 → ⑥椿のトンネル (0.3km)
春先頃にはキレイなお花が咲いているのでしょうか。
⑥椿のトンネル → ⑦唐桑御殿の家並み (0.5km)
ここには地面にも案内矢印が書いてありますよ
ここから見える景色が「唐桑御殿の家並み」です。
⑦唐桑御殿の家並み → ⑧A・B分岐点 (0.4km)
黄色がAコース、紫色がBコースです。
今回はAコースに進みました。
⑧A・B分岐点 → ⑨笹浜漁港 (1.3km)
正面の建物は中井小学校ですよ。
ここにトイレがありますよ(写真の中央右側の建物)。
「巨釜半造に至る」の通り右に曲がります。
満潮など、潮位によってはこの海岸線を通れないことがあります。
そのようなときは山側の迂回路を通ります。
海岸線を通れない場合はこの迂回路から来ます。
先ほどの漁港(海岸)が「笹浜漁港」でした。
⑨笹浜漁港 → ⑩折石 (2.0km)
このT字路がこの先の分岐です。
左が進路⑩折石(オプションルート)です。
右に行くと⑪半造になります。
オプションルートは黄色のように進み、あとから、紫色のように戻ってきます。
ここが巨釜駐車場です。
⑩折石 → ⑪半造 (2.0km)
今度は紫色のように進みます。
この分岐を右に曲がるとゴールです。
ちなみにまっすぐ進むと巨釜半造の先端になります。
まとめ
今回は宮城オルレの「気仙沼・唐桑コース」をご紹介しました。
かかった時間はゆっくり写真を撮りながら歩いて、スタートからゴールまで4時間弱。
しかしゴールしたあとスタートまで徒歩で戻ったので、実際には全体で5時間ほどかかりました。
(電話すればタクシーもありますし、1日に数本はバスもあります)
気仙沼は「おかえりモネ」で注目されましたが、市街だけでなく、また大島(ドラマでは亀島)だけでなく、この唐桑半島もすばらしい場所だということを再認識できました。
【宮城オルレ その他の3コースについて】
「奥松島コース」についてはこちら。
「登米コース」についてはこちら。
「大崎・鳴子温泉コース」についてはこちら。

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