全3回の出羽三山(でわさんざん)シリーズ。
第3回目は「湯殿山神社(ゆどのさんじんじゃ)」をご紹介します。
出羽三山とは羽黒山(標高414m)・月山(標高1984m)・湯殿山(標高1500m)の総称です。
三山がある庄内地方はかつて「出羽国(でわのくに)」呼ばれていたことから、「出羽三山」と名付けられたそうです。
羽黒山は稲倉魂命(うかのみたまのみこと)、月山は月読命(つくよみのみこと)、湯殿山は大山祇命(おおやまつみのかみ)、大国主命(おおくにぬしのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の三神を祀っています。
羽黒山は現世の幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は生まれかわりを祈る山(未来)とされています。
出羽三山への参拝は現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」といわれ、基本的には羽黒山→月山→湯殿山の順に周るのがよいとされているようです。
全3回の出羽三山シリーズ。
第1回「羽黒山(はぐろさん)の石段詣で(もうで)」はこちら。
第2回「月山神社本宮(がっさんじんじゃほんぐう)・月山レストハウスからの登山」はこちらをどうぞ。
湯殿山神社
湯殿山は標高1,500mの山です。
その山の中腹に湯殿山神社があり、昔から五穀豊穣・家内安全の守り神として崇敬されています。
湯殿山神社本宮は”出羽三山の奥の院”とも呼ばれ、月山・羽黒山で修行をした行者がここで仏の境地に至るとされています。
「語るなかれ」「聞くなかれ」
湯殿山神社本宮は写真などの撮影禁止、参拝は土足厳禁です。
(足が濡れます。できればフェイスタオルなどのタオル持参がオススメです)
湯殿山神社については古来より「語るなかれ」「聞くなかれ」と言われ、ここで見聞きしたことは口外してはいけないことになっている神秘的な神社です。
湯殿山神社への参拝手段は、主に以下の通りです
①湯殿山のふもとや月山などから登山(無料)
②鶴岡駅などからのシャトルバスを利用(3000円)(シャトルバスの詳細は庄内交通HPを)
③国道112号から湯殿山有料道路(普通車400円)を通って湯殿山休憩所まで車で行く。
駐車場に車を停めたあと、湯殿山休憩所から・・・
(1)バスで本宮まで(往復大人400円)片道およそ7分
(2)徒歩で本宮まで(無料)片道およそ30分
※ 湯殿山休憩所より上には自家用車は通行できません(バスか徒歩のみ可能)
今回は③の(1)、有料道路を通って駐車場まで車で行って、そのあとはバスを利用しました。
湯殿山有料道路は有料です。
軽自動車と普通車は1台400円、バイクは1台200円です。
11月上旬~翌4月下旬は営業していません(通行禁止)。
有料道路の詳細はこちら(庄内交通HP)をご覧ください。
大きな赤い鳥居が目印です。
ここから先は 「語るなかれ」「聞くなかれ」 。
私から言えることは、「行ってよかった」と心から思える場所でした。
(本宮への参拝はお祓い料として1人500円かかります)
まとめ
湯殿山神社は 「語るなかれ」「聞くなかれ」 の場所ですので多くは語れませんが、とにかく一度訪れてご自身の目で・耳で・肌で・心で何をどう感じるかを確かめていただけたらと思います。
住所:
鶴岡市田麦俣字六十里山7番地
駐車場:あり(150台)
湯殿山休憩所の駐車料は無料ですが、駐車場に行くまでには有料道路(400円)を通る必要があります。
有料道路の営業時間は8:30~16:00です。
16:00以降は閉鎖されますので、車で行かれる際にはご注意ください。
公式HP:あり(出羽三山神社HP)
SNS:Instagram・Twitter(どちらも湯殿山参籠所のもの)
冬期閉山:
11月上旬~4月下旬
全3回の出羽三山シリーズ。
今回は第3回「湯殿山神社」でした。
第1回の「羽黒山の石段詣で」はこちら。
第2回の「月山神社本宮・月山レストハウスからの登山」はこちらです。
これで出羽三山すべてに参拝し、「生まれかわりの旅」を無事に終えることができました。
この旅が良きものであったかどうかは、きっとこれからの自分次第なんだと思います。
羽黒山・月山・湯殿山すべて清らかな空気で、心が奥底から洗われた気がします。
みなさんも山形県の庄内に訪れる際は、ぜひこの「生まれかわりの旅」を検討してみてくださいね。
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