こんにちは、ぶるすけです。
今回は秋田県と山形県に跨る霊峰、「鳥海山(ちょうかいさん)登山 鉾立(ほこだて)ルート・象潟口(きさかたぐち)」をご紹介します。
鳥海山はいくつかあるピークの中で新山を最高峰として標高2236m、東北地方で2番目に高い山(東北地方で1番標高が高い山は燧ケ岳)です。
地元では出羽富士とも呼ばれ、人々から山岳信仰の霊峰として崇められてきました。
コース紹介(鉾立ルート) 外輪山→七高山→深山→千蛇谷
鳥海山には山形県側から5ルート、秋田県側から4ルートの合計9ルートがあり、今回はその中でもっとも人気のある鉾立ルート(象潟口)をご紹介します。
鉾立ルートは全体的によく整備された登山道です。
今回ご紹介するように外輪山コースを通ると、天気が良ければ遠くまでとっても見晴らしがよいので、(ルート距離が長いので体力がある方であれば)誰にでもおススメできるルートです。
今回は分岐となる七五三掛から先に外輪山コースを上り、七高山ピークを経由して新山山頂へ、そして下山は千蛇谷を通りました。
鳥海ブルーラインを車で上った先にある「高原の駅鉾立」には24時間駐車可能な登山者用の無料大駐車場もあり、駐車場のそばには公衆トイレや鉾立ビジターセンター、稲倉山荘や鉾立山荘などがあります。
建物の近くには短時間利用としての一般駐車場、少し離れたところには長時間利用として登山者用駐車場が整備されております。
登山者用駐車場や公衆トイレは24時間利用できますよ。
写真右側にある登山案内所で登山計画書を提出しましょう。
今回は日の出とともに登り始めました。
ちょうど日の出過ぎでしたが、奇跡的に朝日の影響で日本海の海上に鳥海山の影が写っていました。
ここが賽の河原(さいのかわら)です。
象潟登山口からおよそ70分。
この小屋が御浜(おはま)小屋です。
登山口から約100分。
登山道の南側には鳥海湖があります。
鳥海湖をぐるっと周るようなハイキングコースもありますよ。
鳥海湖の先には御田ヶ原があります。
ここではまだ山頂まで(最短で)3.6kmあります。
このあたりでスタートから120分ほどかかりました。
このまま真っすぐ進みます
進む方向を示す矢印があります
この先も矢印などの案内があるので迷う心配は少ないと思います。
分岐です。象潟登山口からおよそ150分。
今回は外輪山コースを進みました。
登山道にはこのようなガレ場が多くあり、また鳥海山の山頂はゴロゴロとした岩場ですので、手を保護するもの(手袋など)が必須です。
(下山ではこちらを通ってきました)
外輪山コース最初の頂で、こちらの標高は2005mです。
輪山コース2つ目の頂で、こちらの標高は2130mです。
奥羽山脈が連なっています
輪山コース3つ目の頂で、こちらの標高は2158mです。
まずは黄色の矢印の通り、まっすぐ七高山を目指します。
標高2229mです。
ここで象潟登山口からおよそ260分。
向こうには山頂小屋(鳥海山大物忌神社)が見えますが、近くて遠い道のりです
千蛇谷ルートから登る場合、山頂付近は今回と逆コースとなりますのでご注意ください。
やっと山頂です。
ゆっくり休み休み登って、登山口から約300分(5時間)かかりました。
山頂はゴツゴツした岩場であまり広くないので、ゆっくり長居することは難しいかもしれません。
サッと記念撮影などを済ませて少し離れたところで休むことをオススメします。
こちらが出羽国一宮、鳥海山大物忌神社(おおものいみじんじゃ)の山頂本社です。
この奥には鳥居と御神体がありますが、シーズン外は閉まってるのでご注意ください。
(鳥海山の西側の麓には里宮が2つあります)
こちらもシーズン外は閉鎖されますのでご注意ください
下山は千蛇谷コースを下りました
ここから象潟口までは整備された1本道です。
今回は「鳥海山(ちょうかいさん)登山 鉾立(ほこだて)ルート・象潟口(きさかたぐち)」をご紹介しました。
外輪山コースを登って七高山を経由してから山頂へ、山頂小屋付近でゆっくり休憩してから千蛇谷コースを下ってきて、全体で約9時間の道のり(上り5時間、山頂休憩1時間、下り3時間)でした。
出だしは整備されすぎていてちょっとつまらない感じでしたが、鉾立展望台を過ぎたあたりから徐々にハイキングやトレッキングという感覚になり、外輪山コースあたりからは登山をしっかり実感できる道のりでした。
今回は天気がよかったので全体的に景色が良く、自然や遠くまでの眺望も存分に楽しむことが出来ましたよ。(お花などもたくさんあってキレイでした)
ちなみに鳥海山は周囲に同じような高い山が無いため気象変化の影響を強く受けますので、(今回は運よく天気がよかったですが)しっかりと悪天候用の装備も持っていく必要があります。
1つの山でこれだけいろいろな楽しみを得られることはあまり多くはないと思いますので、体力的にはそれなりのレベルを要求されますが、鳥海山は天気がよければ「登ってよかった」と絶対に思えるような魅力たっぷりの山ですよ。

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