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鳥海山 登山 鉾立ルート(象潟口)

こんにちは、ぶるすけです。
今回は秋田県と山形県に跨る霊峰、「鳥海山(ちょうかいさん)登山 鉾立(ほこだて)ルート・象潟口(きさかたぐち)」をご紹介します。

鳥海山はいくつかあるピークの中で新山を最高峰として標高2236m、東北地方で2番目に高い山(東北地方で1番標高が高い山は燧ケ岳)です。
地元では出羽富士とも呼ばれ、人々から山岳信仰の霊峰として崇められてきました。

コース紹介(鉾立ルート) 外輪山→七高山→深山→千蛇谷

鳥海山には山形県側から5ルート、秋田県側から4ルートの合計9ルートがあり、今回はその中でもっとも人気のある鉾立ルート(象潟口)をご紹介します
鉾立ルートは全体的によく整備された登山道です。
今回ご紹介するように外輪山コースを通ると、天気が良ければ遠くまでとっても見晴らしがよいので、(ルート距離が長いので体力がある方であれば)誰にでもおススメできるルートです。
今回は分岐となる七五三掛から先に外輪山コースを上り、七高山ピークを経由して新山山頂へ、そして下山は千蛇谷を通りました

ヤマレコより

鳥海ブルーラインを車で上った先にある「高原の駅鉾立」には24時間駐車可能な登山者用の無料大駐車場もあり、駐車場のそばには公衆トイレや鉾立ビジターセンター、稲倉山荘や鉾立山荘などがあります。

鉾立ビジターセンターと鉾立山荘
稲倉山荘
敷地内には登山者専用駐車場があります

建物の近くには短時間利用としての一般駐車場、少し離れたところには長時間利用として登山者用駐車場が整備されております。
登山者用駐車場や公衆トイレは24時間利用できますよ。

鉾立ルート入り口(象潟登山道入り口)

写真右側にある登山案内所で登山計画書を提出しましょう。
今回は日の出とともに登り始めました。

登山の案内看板
はじめは整備された舗装道
上り始めてすぐ、登山道の左側には旧TDK小屋があります(入れません)
整備された石段を進みます
鉾立展望台
鉾立展望台からは新山のピークが見えました
ここから少しずつ足元の岩がゴツゴツしてきます
まだ山頂ははるか遠く
こちらは日本海側の景色です

ちょうど日の出過ぎでしたが、奇跡的に朝日の影響で日本海の海上に鳥海山の影が写っていました。

秋田県と山形県の県境をまたぎます(秋田県→山形県)
まっすぐ整備された石ころ道を進みます
少し平らな開けたところが・・・
賽の河原

ここが賽の河原(さいのかわら)です。
象潟登山口からおよそ70分。

道なりで更に進みます
整備された石の道を進むと・・・
鳥居、その先に小屋があります

この小屋が御浜(おはま)小屋です。
登山口から約100分。

御浜小屋の先を進むと・・・
鳥海湖

登山道の南側には鳥海湖があります。
鳥海湖をぐるっと周るようなハイキングコースもありますよ。

鳥海湖を横目にしながら、山頂に向けて更に進みます
御田ヶ原

鳥海湖の先には御田ヶ原があります。
ここではまだ山頂まで(最短で)3.6kmあります。
このあたりでスタートから120分ほどかかりました。

一旦少し下ってから、山頂に向けてまた上ります
下ったところが御田ヶ原分岐で(右は山形側からの合流)
このまま真っすぐ進みます
小石の道をひたすら進むと・・・
八丁坂
すぐ近くに野鳥(ムクドリ?)がいました
このあたりから徐々に足場が荒れてきます
急なガレ場
進む方向を示す矢印があります

この先も矢印などの案内があるので迷う心配は少ないと思います。

七五三掛(しめかけ)
祠(ほこら)がありました
ここでは少し木道を進みます
丸太の間を進み・・・
急なガレ場を登った先には・・・
外輪山コースと千蛇谷コースの分岐(実際はもう少し先に分岐があります)

分岐です。象潟登山口からおよそ150分。
今回は外輪山コースを進みました。

すぐに急なガレ場です

登山道にはこのようなガレ場が多くあり、また鳥海山の山頂はゴロゴロとした岩場ですので、手を保護するもの(手袋など)が必須です。

ちなみにこちらが千蛇谷方向への分岐
(下山ではこちらを通ってきました)
外輪山コースでは、はじめにガレ場をひたすら進みます
高所になると植物も背が低くなります
途中、山頂には頂をなだらかに覆うような不思議な雲がかかっていましたよ
もう慣れてきましたが、またガレ場(石場)です
文殊岳(もんじゅだけ)。
外輪山コース最初の頂で、こちらの標高は2005mです。
天気が良ければ、このように庄内平野が一望できます
山頂の雲も晴れてきました
外輪山コースはまだまだ続きます
コール自体は比較的歩きやすい道のりです
足場が悪いところにははしごがあります
伏拝岳
輪山コース2つ目の頂で、こちらの標高は2130mです。
湯ノ台口コースとの合流があります
外輪山コースはこのような稜線歩きがメインです
時々溶岩帯もあります
東側(岩手県方面)
奥羽山脈が連なっています
急な坂には手すりが設置してありますよ
行者岳(ぎょうじゃだけ)
輪山コース3つ目の頂で、こちらの標高は2158mです。
次の七高山を目指します
急なところにははしごがかけてありますよ
キレイに整地されている稜線歩きです
左が深山方向となる分岐です。
まずは黄色の矢印の通り、まっすぐ七高山を目指します。
まっすぐ進むと・・・
七高山(しちこうさん)
標高2229mです。
ムクドリ(?)がカッコイイ

ここで象潟登山口からおよそ260分。

北側の眺望
先ほどの分岐を紫の矢印に進もうとすると、このように急な下りとなります
向こうには山頂小屋(鳥海山大物忌神社)が見えますが、近くて遠い道のりです
この急角度を下ります
下から見るとこんな感じの斜面です
鳥海山には、時期によって所々に雪渓がありますよ
急坂を下った後は、山頂まで一気に上ります
矢印などでルート案内があります

千蛇谷ルートから登る場合、山頂付近は今回と逆コースとなりますのでご注意ください。

白い矢印と丸い点
途中で少し横移動もあります
親切な矢印がたくさん
胎内くぐり
矢印の通り進みます
もうすぐ山頂です
鳥海山 山頂 2236m

やっと山頂です。
ゆっくり休み休み登って、登山口から約300分(5時間)かかりました。
山頂はゴツゴツした岩場であまり広くないので、ゆっくり長居することは難しいかもしれません。
サッと記念撮影などを済ませて少し離れたところで休むことをオススメします。

細い岩の裂け目を通します
ひと1人がなんとか通れるくらいの細さで、すれ違いは困難です
山頂付近から外輪山コースを眺めた景色
火山活動で生まれた岩場のはずですが、平らとなって重なっている不思議な岩がありました
山頂から山頂小屋まで、ゴロゴロした岩場をゆっくり下っていきます
山頂小屋付近から山頂を見るとこんな感じの景色です
鳥海山大物忌神社の前には鳥居があります
鳥海山大物忌神社

こちらが出羽国一宮、鳥海山大物忌神社(おおものいみじんじゃ)の山頂本社です。
この奥には鳥居と御神体がありますが、シーズン外は閉まってるのでご注意ください。
(鳥海山の西側の麓には里宮が2つあります)

山頂公衆トイレ

こちらもシーズン外は閉鎖されますのでご注意ください

山頂小屋付近から千蛇谷コースを見下ろした景色

下山は千蛇谷コースを下りました

千蛇谷コースを下からみた景色
千蛇谷コース・外輪山コースの分岐まで来ました

ここから象潟口までは整備された1本道です。

帰り頃の鳥海湖
ありがとう、鳥海山

今回は「鳥海山(ちょうかいさん)登山 鉾立(ほこだて)ルート・象潟口(きさかたぐち)」をご紹介しました。
外輪山コースを登って七高山を経由してから山頂へ、山頂小屋付近でゆっくり休憩してから千蛇谷コースを下ってきて、全体で約9時間の道のり(上り5時間、山頂休憩1時間、下り3時間)でした。
出だしは整備されすぎていてちょっとつまらない感じでしたが、鉾立展望台を過ぎたあたりから徐々にハイキングやトレッキングという感覚になり、外輪山コースあたりからは登山をしっかり実感できる道のりでした。
今回は天気がよかったので全体的に景色が良く、自然や遠くまでの眺望も存分に楽しむことが出来ましたよ。(お花などもたくさんあってキレイでした)
ちなみに鳥海山は周囲に同じような高い山が無いため気象変化の影響を強く受けますので、(今回は運よく天気がよかったですが)しっかりと悪天候用の装備も持っていく必要があります。
1つの山でこれだけいろいろな楽しみを得られることはあまり多くはないと思いますので、体力的にはそれなりのレベルを要求されますが、鳥海山は天気がよければ「登ってよかった」と絶対に思えるような魅力たっぷりの山ですよ。

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